OS-1 と 財布の行方
この飲み物は、不思議だ。
身体に足りないものがあると、甘く感じて
健康体だと、しょっぱく感じる。
朝から、気持ちが悪くて、何も食べられていない私は
本当に焦っていたんだと思う。
家にいたい。ここにいたい。
家族のみんなと、一緒にいたい。
私の願いは、ただそれだけ。
それすらも、叶わなくなりそうで。
仕事が終わって、帰宅したアイルーに
薬局に行ってもらって
OS-1を買ってきてもらった。
少しだけ、口に含むと、しょっぱかった。
なんだ。お水、足りてるじゃん。
アイルーが、少し笑う。
うんうん。大丈夫だった。
ごめんね。ありがとう。よかった。
謝るのは、ホントにやめて。
なってしまったものは、仕方ないんだから。
いろいろわがままいってさ。
嫌われたくないんよ。
嫌われることはない?のかもしれないけど。
しれないじゃないから。
そうか。うん。ありがとね。
みんなを焦らせていると思う、事件がひとつ。
アイルーのお財布が見当たらないという。
カバンも、自分の部屋も、見たけれど
ないという。
玄関先で、カバンに入れてた気がするから
もう一度、探してごらんよ。
どこかに、置いてしまったんだろうけど
どこにおいたのか、記憶がないという。
たぶん、カバンの中だと思うよ。
落ち着いて探してみて。
アイルーの自室から、「あったー」の声。
カバンの中にあったと。
良かった良かった。
帰宅早々に、お話しちゃったからね。
謝ると怒られるけど、ごめんね。
そして、ありがと。
ひとつずつ、出来たことを積み重ねていくしかないんだろうな。
ナイス ありがとうございます。
2023.05.15.
える・どらど
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